2011年12月04日

2008年 ランダムダンス




..
■フリィージアの芽吹き

二度目の参加となる宴。
前年のファーストダンスは天の川のような婦人だった。
さて今年は、と見上げた先の名を見て口元を緩める。

その女性は細い金髪を優しく結い上げ、若草のドレスに包まれていた。
何処かそわそわした様子で頬を染めている。
「ご機嫌麗しゅう」
紅砂の国ではよく活発な様子を目にした。
「ふふ、千歳の事、覚えておりますか?
ドレス姿を拝見しましたのは、実はこれが二度目なのですよ」
彼女にしか聞こえぬよう、あの舞台でね、と悪戯っぽく囁いて。

「さぁ、この一曲は私が貴女の王子様に・・・柄じゃありませんけれど・・・なりましょう」
手を差し伸べて微笑む。
「踊っていただけますか、シンデレラ」


□フリィージアの芽吹き その後

「と、とりあえず宜しくお願いします!!」
「えぇ、此方こそ」
緊張しきった様子の女性の手を取り。
焦らせないように、まずは簡単なステップからリードし始める。
自分だって慣れているわけではないが、準備運動と言っても良いのか、ともあれ既に身体は解れている。

そういえば去年の自分もこんな様子だったと、少しだけ懐かしい気持ち。
だが二曲、三曲と重ねる内に紡がれた物語はとても素晴らしいものへとなっていった事を思い出す。
目の前の力の入った肩も、暫く踊っている間に少しは緊張が解けると良いのだけれど。
宴はまさに始まったばかりなのだから。

さて、ダンスも終えて小さな溜息が会場のそこかしこに落ちる頃。
スコッチを煽る女性の背中へ向けて。
「お疲れ様です、ドレス、よくお似合いでしたよ」
笑みを含んだ声を投げかける。

「お花さんみたいで可愛らしゅうございますねぇ、ほほ」
青年の労わりは爆弾付きでした。

意地悪な笑みの下で思う。
フリィージアの花言葉は清香。
花開けば豊かな香りが周囲を満たし、春の訪れを告げる。
さて、目の前の花はどんな花を咲かせるのだろうか、なんて。
流石に気恥ずかしくって、とても告げられないから。

さて、そちらで何やら人の名を叫んでいる友人の元へ向かいますか。


■月の光を胸に隠して

黄色いドレスは水仙の膨らみ、金糸雀の雛、それとも砂糖菓子の包装か。
幾つかの形容が脳を横切っては、どこか違うと更に思案。
ふと見た先の、窓越しの夜空で閃く。

「白いお耳のお嬢さん、今宵のパートナーはお決まりで?」
意図せずして、誘い文句は目前の少女の一曲目と同じ。
ゆっくりと交友を重ねる相手に対しては、割合、遠慮はしない。
「いらっしゃっても狼さんが攫ってしまいますけれどね、ふふっ」
優しく手を取り、細い身体を支えるように踊りだす。

「ほら、見てくださいましな」
視線で天窓を示した先には、半分に欠けたお月様。
眩いばかりの会場の明かりで少しぼやけている。

「千歳ね、お花さんもとりちゃんも。
あぁ、あとお菓子も素敵だと思ったのですけれど」
月を示しておきながら正体の見えぬ話の持って行き方は、きっと浮かれているのだ。
こんなに理性的で無い話し方などスマートではない、けれど。

「やっぱりね、どんな鮮やかな色で覆われてもよく似合う。
貴女の銀色はムーンストーンのようだって」

歯が浮くセリフも短い間の強烈な酔いに紛れさせて。
清浄の光を胸に秘めた少女へ、今更ながら照れ笑いをした。


□月の光を胸に隠して、その後

二曲目を終えての休憩タイム。
ソファまでちゃっかりエスコートという名の誘拐を果たした青年は、満足気な様子で少女にジュースを渡していた。

「何とも楽しゅうございましたねぇ!」
いまだ酔いが残るのか、火照った頬を押さえながら隣に座る。
「他の方々も素敵でしたよねぇ。
怪獣さんが何時もより真っ赤になられていたり、機将様とユキ嬢の敬礼も対比が素敵でしたし。
エシー様とバーンズ様のやり取りも・・・目の端に留めた程度でしたが、ちゃんと拝見しとうございました!」
普段のぼんやりした様子から、どこにそんな周りを見る余裕などあるのだろう思われがちだが。
視覚的な情報収集は密かに青年の特技の一種であった。

それにしてもこの青年の、すっかり興奮したように捲し立てる姿は、もしかしたら珍しいのかもしれない。
自分でも気付いたのだろう、はたと言葉が止まる。
「・・・ごめんなさいね、こんなに勝手にしちゃって」
袖で口元を隠しながら目を伏せる。

気まずい様子、暫しの沈黙。
やり場に困った視線を上に向ければ、相変わらずのぼんやりとした輪郭がそこにある。
「ね、ファイ嬢」
先とは違い、今度は穏やかな嬉しさを滲ませた声で語り始める。
「お月様って太陽の光を反射して光るんですって。
千歳、この大陸に来て初めて知りました」
幼い頃を幾つか話した事を思い出す。
あの頃、月の光は自ら発光したものだと信じて疑わなかった。

次のダンスの曲が流れ始める。
立ち上がり、少女に向かって手を差し伸べた。
今度は浚ったりなんかしない、彼女の手が乗せられる事を待つ。
狼さんの有効期限は、占い師のかけた酔いという名の魔法が解けるまでなのです、だなんて。

「ムーンストーンは清浄と治癒の力があると、古来より伝えられております。
それもまた月にとっての太陽があるからなのでしょうね」
貴女のお天道様を大切にね、と首を傾げて悪戯っぽく笑う。
だって千歳はそれを見るのが好きで好きで仕方が無いから。

太陽に触れて反射する、月の光を胸に隠して。
それでも溢れて止まない柔らかな銀色を。


■6月のスコール

今年の宴は前年とは対照的に、知り合い続きのものとなった。
「・・・いえ、顔見知りが増えたのでしょうね」
三日目の表を眺めながら幸いな事だと、ほくそ笑む。

それにしても今年は緑色の礼服が多いように感じる。
鮮やかなものから色濃いもの、自分のような変化球から落ち着いたものまで。
ようやく見つけた少女の緑は、少しくすんだ倭文化独特の色彩を思わせるものだった。
「お迎えに上がりました、サフィ嬢」
ドレスは少女の身体を労わるように積み重なって、優しく包んでいる。
「・・・夏の雨を越えて」
くすりと笑う。

初夏から初秋を過ごした思い出深い砂漠の国へ。
誘ってくれたのは他でもない彼女だった。

手と手を重ねて、ワンステップ。
「砂漠の大雨は摩訶不思議で美しゅうございましたね」
降るそばから砂に染み入るスコールは、想像していたものより静かだった。

繻子の靴が床を蹴って、ステップは続く。
「オアシス開きの、入り江ではしゃいだ水の冷たさは忘れられません」
そういえば何だかんだで水着は見損ねたような、と呟きつつ。

ぶつからぬよう軽く抱いて、くるりとターン。
「舞台での意地悪なお姉さんは、本当に意地悪で・・ふ、くくっ」
自分を棚に上げ思わず零れた思い出し笑い。

腰に両手をやり高い高いをするように抱き上げる。
軽口が止まり少女を見つめる。
天井の眩さに六月のスコールを思い出した。


□6月のスコール、その後

高く、高く抱き上げた少女越しに見る上天の光は神々しい。
耳まで赤くなって、すっかり戸惑った顔が薄い影の中でもはっきり見える。
その表情に心臓が一跳ねした。

可愛らしい人だな、と思っていた。
何時でも一生懸命な豆柴が走り回っているようなイメージで。
髪を撫でるたびにあわあわするものだから、からかいを隠して更に甘やかしてしまうのだけれど。

滑らかな肩のラインが光を弾く、その丸みに息を呑んだ。

いけない、と脳が告げる。
「・・・ふふ、来年はどちらでお会いできましょうかね」
動揺を隠すために一層、優しく笑いダンスの再開。
他愛も無い話を落としている内に、ワルツは終極を迎えるだろう。

不意打ちというのは、あまりに残酷だ。
目の前の少女が女性として花弁を揺らす様を、一瞬、覗いてしまっただけで。
こんなにも罪悪感と密やかな甘みを感じるだなんて。

(役得かしら)
きっと彼女は自分の落とした彩に気付いていない。
青竹のように真っ直ぐな女の子。
一風吹けば、清涼な匂いと軽やかな衣擦れの音を運んでくれる。

「お付き合い頂き、ありがとうございました」
三曲目の終了と共に両手を組んで軽くお辞儀。
すっかり元の調子を取り戻した顔で、付け足した。
「青竹姫」

あぁ、女性とは、かくも恐ろしき蜜のよう。
十二月のスコールには、ゆめゆめ油断なされませんよう、と。
密かに男性陣へ視線を向けた。


■チョコレートの悪魔

三夜と同じ]の札を握りしめ、華奢な背中に声をかける。
「・・・アヴィ嬢」
戯れで作った二人だけの秘密の略称。

砂漠の姫から縁は始まり。
月夜の姫の尾が示した先で。
青竹の姫が円を繋いだ。

これが最後のランダムダンス。
陶器の肌を明るいドレスが包み込む、人形の姫が待っていた。

と、そこで唐突に曲調が変わる。
アップテンポにアレンジされた曲調は、華麗なダンスを踊るだけじゃあ勿体無い。
「あらまぁ、何方かは存じませんが小粋な事を」
にんまり笑って少女の細腰を引き寄せた途端。
青年の袖から蔓草が伸びて、二人を包むリボンになった。

地面をとんと蹴りゃ、石膏の羽が空を叩く。

「お上品だけがダンスじゃありませんよねぇ」
たなびく蔓草は、二人の軌道をなぞるルージュ。
オレンジと黄色のストライプは、まるでお菓子の包装紙。

まさかこんな巡り会わせになるとは。
そしてこんな夜になるとは!
繋いだ片手は今までとは違うダンスへの興奮で、すっかり熱くなっていた。
「今宵の千歳はちょっと無作法者にございますよ」
チョコレートの悪魔さんはどうかしら。
安っぽい挑発の後に定番のセリフ。

「Shall we dance?」


□チョコレートの悪魔、その・・・前

それは四曲目が始まる前のお話。

その少女の誕生日に気付いたのは、実は日付変更直前の事。
大慌てでショーウィンドウで目に付いた布地を買い込み、単純な型ながらもドレスを仕立てたのが夜中の一時過ぎ。
夜半遅くに戸を叩いたにも関わらず、笑顔で出迎えてくれた事は忘れられない。

マッシュルームの柔らかい髪、陶器よりも白い肌。
きっと明るい色がよく似合うと思っていた。
ビタースウィートのホワイトチョコレートなんて珍しい。
誰かと踊る貴女を引き立てられたら・・・そういった想いで作ったドレスだった。

だから、その甘みを享受できるだなんて、思いもよらなかった。
組み合わせ表の前で開いた口がとまらない。

「え?え?え?え・・・?」
頬をつねって確認、やっぱり痛い。
すっかり目を丸くして自分と相手の名を何度も確認しながら。
思考の片隅で、今までの縁を辿ってみた。

円と円が交じり合う。
一曲目、月夜姫と人形姫が手を繋ぎ。
二曲目、その片手を受け取った。
三曲目、鍵は鍵穴に惹かれ。
四曲目、悪魔はパティシエと再開する。
たったこれだけの縁だって、グラスは交差し瀟洒な音を奏でる。

この先、紡がれる物語はどうなるのだろう。
フィナーレを迎えるのが恐ろしい気持ちでいっぱいになる。
その中から覗く好奇心を、どうにか支えにして青年はダンスホールへ歩みだした。


■蝶の背中にある翅は

記憶の影にある蝶の背中。

友人に託されたタッパーを詰めねばと思っていた。
その道筋で大きな赤い花を見かけたものだから、その手に大皿とトングがあったものだから。
「・・・どれがお好みで御座いましょ?」
当然のように声をかけていた。

しっかり者のお姉さんの印象が強い人だったが、きょとんとしたまま見上げてくる瞳が可愛らしかった。
嬉しそうに料理を指差す姿が無邪気で、ついつい沢山盛り付けてしまう。
気がつけば人波に流されてしまったのだけれど。

ようやくはっきり思い出して、頬を緩ませる。
「佳人は花人にかけて・・・」
再開はダンスホール。
ひとまずの課題は、殴って逃げられないように捕まえる事。

「野薊嬢、発見!」
それまでとは全く違う、とぼけた青年が少女に駆け寄った。
「うふふ、捕獲しちゃいました、もうこれは踊るしかありませんね!」
冷たい両手が華奢な指先を包み込み。
あれよあれよと言う間にワルツは始まる。

三拍子に合わせて、まずは基本のステップ。
身のこなしの軽さに思わず「勿体無い」と本心が。
「もっと早くからご一緒しとうございました」
くすりと笑うその顔色は、何時の間にか悪戯めいている。
「おこたも味わい深いですけれど、そのお姿も素敵です」
さなぎは背を割り翅を伸ばす。
「ふふふ、今だけ独り占めなのですよ」
ご覚悟くださいましね、と耳元で囁いて。

ワルツはまだまだ終わらない。


□蝶の背中にある翅は、その後

表面上は、そりゃあもう優しくエスコートをして、甘く囁いているように見えるのだが。
実はこの青年、少女の目覚しく変わる顔色に、言いようの無い充実感を覚えていたりした。

紳士的な振る舞いなど、元より自分の範疇外だと思っている。
タラシだなんて尚更だ。
ただ、ほんの少し面白い事をしたいだけに過ぎない。
だから周囲にタラシだの癒しだの言われる度に、否定して回るのだけれど。

こうもオロオロされると楽しくてたまらない。
そう思って半ば意図的に振り回す自分は罪人だろうか。
「・・・まぁ、でも、アレですよね」
所詮はこの手など仮宿に過ぎない。
そう気付いてしまった。

自分と踊った相手の殆どは、望む人の手に重ねられた。
うぬぼれだろうが、その流れ星達の魅力を少しでも引き出せたのなら、それで十分なのだと思う。

不意に袂に仕舞ったリボンを思い出した。
「ちょっと苛めちゃいましたけれど」
人波から隠すように抱きしめて。
「貴女と踊れて光栄だって、心の底から思っておりますよ」
秘密の秘密の悪戯を、その花に添える。

女性が持っていると願いが叶い、男性が持ってダンスに誘うと断られない。
幸せのジンクスを込められた、黄色いリボン。
薊の花に巻かれた赤いリボンと一緒に、こっそり蝶々結び。

「頑張って、ね」

薄い笑みを浮かべて最後の囁き。
曲の終わりと共に手を離した。

蝶の背中にある翅は、愛しの蜜を求めて花に舞う。
貴女も貴女の想う人の元へ。
私はそれを見送る、だけ。

去年の自分は、仮宿を求めて飛び回る蝶だった。
今年の自分は、飛ぶのに疲れた蝶が一休みするための仮宿になっている。
薄く笑う。
何故だか無性に桂花陳酒を呑みたくなった。
金木犀の香りが、懐かしくて懐かしくて仕方が無かった。


記憶の範疇にない思い出に、胸を焦がされるから。


■始まりはラストダンスで

最後の組み合わせ表が発表される。
ざわめく人波の向こうから、情報伝達の羽虫が今宵のパートナーを告げる。
それは初めて見る名だった。

昨年を思い出す。
出会う人々の殆どが見知らぬ名、見知らぬ顔。
今年を振り返る。
邂逅した人々は全て見知った名、見知った顔。

そうして最後の夜になり、此処で初めての出会いがあるだなんて。
「破沙羅嬢」
言いなれぬ舌触り、心にぽっと火が点った。

「・・・縁は円となり宴になる、だったかしら」
デ・ジャヴとはこの事だろう。
最後の曲にして、新鮮な気持ちが蘇るだなんて。

さぁ、宴を始めよう。
見知らぬ人と手と手を取り合って踊り明かそう。

そして過ぎ行く冬に感謝をして。
やがて訪れる春を想って。
新たの明日を迎えよう。
それは覚めない現実、永遠の夢。

「初めまして、破沙羅嬢」
古の大陸の永寿という国の中で。
「夏山千歳と申します。
どうぞ最後のこの時間を、私と共にしていただけますか?」

始まりはラストダンスで。


□始まりはラストダンスで、その後

朝を迎える。
未だ踊り続けるペアも、ちらほら見受けられるが。
その会場には踊りつかれた人々が大半を占めていた。
ソファで眠る乙女、朝日を眺めながら酒を舐める紳士。
清廉な空気が会場中を包み込み、昨夜までの楽しかった・・・怒涛の日々を、更に清らかなものにするようだった。

さて、此処にカウンターで朝食を用意する人影があった。

篭に各種ブレッドを山盛りに。
サラダは大皿に載せて、ゆで卵も銀のボウルに無造作に転がっている。
ベーコン、ハム、ソーセージはお好みで。
温めなおしたスープの鍋と、野菜と果物のジュース。
デザートにはヨーグルトを用意してのヴァイキング形式。

「ま、こんなものでしょうかね」
洋食は得意としない青年だったが料理長・・・倒れていたところを無理矢理起こして・・・に、教えを乞い作り上げたらしい。
「特に運営の皆様には、しっかり召し上がっていただかないと!」
割烹着を脱ぎ捨てて二枚のお皿を取り出した。

手際良く盛り付けて一人の女性の姿を探す。
それは昨夜を共にしたパートナー。
実直な口調、凛とした態度が好ましい。
「もう帰宅されたかしら」
あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。

そうしている間に流れ出した後夜祭の知らせに耳を澄ます。
「あらまぁ」
賞の発表の中に自分の名もあって。
自分なんかが今年も頂いちゃって良かったのかしら、と暫し思う。

思うけれども。
「まぁ、それも皆様のお気持ちですものね」
徹夜明けの頭のせいか、いつに無く素直に喜ぶことが出来た。
それにしても、とにんまりする。
「ほほ、ちーた様ったら、やっぱり色男じゃありませんか」
予想的中。
さてどうやってからかって・・・もとい、いじめて・・・もとい、祝福しようか悩みつつ。
会場中を見渡す。

其処は夢の舞台、夢の洪水、夢と夢とが出会う場所。
だけれどその夢は全て『現実』なのだ。
アラウンド ザ ワールド。
「縁は宴にて円となり、『えん』はひとつの世界になる」
何時からか囁かれるようになった宴を表す言葉に、こっそり付け足す。


■アラウンド ザ ワールド

いくつもの偶然や奇跡が積み重なって訪れた今に祝福を。

嬉しいことだけじゃないけれど。
悲しいこともあるけれど、寂しいこともあるけれど。
全てが繋がる、この世界に祝福を。

「ま、その前に最後のお仕事ですかねぇ」
ひとまずは託された総仕上げに思いを馳せる。
夢が現となるように。
夜を越えて朝を迎えるように。
自分にとって・・・その役目が区切りなのだから。
それを終えて、私は初めて泣いたり笑ったりできるのだから。
だけれど太陽は変わらず昇る。

「ほら、そこの貴方、今日も朝日がとても綺麗ですよ」

そして世界は巡りだす。
posted by 夏山千歳 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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