2010年01月15日

お茶会 〜のっぽとしまいとケーキしょくにん〜

役者は入れ替わる喜劇は、やがて若草色の明かりが点る


..
■そしてこっそりと足を踏み入れる*リク

「だってだって、あのケーキとかあの揚げ物とかあの辺の料理とかっ。ちゃんと指示した通りに作ってあるか気になりますし!」

料理人の言い訳・・・いや、占い師の場合は自分が食べたい物を作るわけだから、やっぱり食べることへのこだわりなのかもしれない。
今年のケーキは頑張ったのだ。
ラズベリーを基調とした宝石のようなカラフルフルーツ、乗せたオレンジムースの甘酸っぱい微妙な味のニュアンス。そしてこだわりにこだわりぬいた・・・タルト生地。
まさに、占い師本人がすっごこく食べたかったケーキ。
それが、目の前のテーブルにある。

■おいしいものが幸せを作る!*リク

「・・・自分で作ったもの自分で食べるってのも、なんですけど」


だけどこれだけは譲れない。
絶対譲れない。

「いただきまーすっ」

占い師は、心から幸せそうな表情で、ぱくりとそのフルーツタルトムースにかぶりつくのだった。
もうほんとに、とろけそうなくらい幸せそうな顔で。

■幸せなテーブル:梅

前半のダンスも終わり、思わぬ珍客さんも御帰りになられました。
そうしたらこの長めの幕間でやる事はただ一つっ。

そう、御伽の国のスイーツやフルーツを食べないなんてありえません。
女の人は甘い物を食べると本当に幸せになっちゃうんです、比喩でもなんでもなくそうなんです(ぐっ

沢山の円卓の中でも一段と艶やかなデザートテーブルの間をお皿を持ってうろうろと。
そうする内に一つのテーブルに目がとまりました。

(わぁ、ここのデザートなんだかすっごいです)

理由はすぐにぴーんと来ました。
その円卓に座る占い師様、リラクスさんが多分答えです(笑

■本当に幸せなテーブル:梅

『いただきまーすっ』
行儀よくいただきますをして食べ始める彼を思わずじっと見つめる。

(嗚呼、なんて美味しそ・・いえ、幸せそうなお顔で食べられるんでしょう。)

(やっぱり、リクさんは本当に美味しそ・・・いえ、お料理が上手なのですね。)

もう頭の中が見事なまでにスイーツモード。

「リクさん、ごめんなさい、一つ頂きますっ」
天才パティシエの説明も聞かずにフルーツタルトムースをぱくり。

「おいっし〜〜〜いっ!!」
思わず手足バタバタ。感嘆の声がこだまする。


COSF(ケーキが・美味しすぎて・幸せすぎる・領域)が展開されました(何ですかそれ

■お茶会は仔竜を残して@千歳 

何かをつまんでは感想を述べ、元・怪獣さんがそれに相槌を打つ。
どこか上の空だったが、青年は気にせず中休みとばかりに蓮茶を啜っていた。
「失礼、知り合いが参加するみたいなんでね」
元・怪獣さんが立ち上がる。
「挨拶してくらぁ」
「あらまぁ、それはそれは、お付き合いありがとうございました」
普段は威厳たっぷりな足音も、今は軽やかな足取りで立ち去る。
元・怪獣さんの後姿を見送りながら、改めて青年は周囲を観察し始めた。

「ルディ嬢は・・・あちらはジノ殿かしら、うふふ、やっぱりタラシじゃないですか」
手を繋ぐ姿に微笑ましく見守っていたら、視界の端にさして背の高くない黒髪がある。
「ん?あれ?あちらにいらっしゃるのは、もしかして・・・?」
思わず立ち上がる。
が、もしかしたら夜の天使さんも戻ってくるかもしれない。
過ぎった可能性に少々狼狽して、ひとまず膝元の仔竜をソファに置きなおした。
「お留守番なのですよ、青匂師」
仔竜は興味無さそうに一瞥するも眠たげに丸まる。
これでよしと頷いた青年は、料理テーブルの一角に向かう。
大股で足早に。
その先にいる姿は、今回の帰国での再開を何よりも楽しみにしていた人物だと、近づく程に核心してゆく。
最後は小走りになって。
「りっきーさぁん!!」
食事の邪魔にならぬ程度に抱きついた。

遠目からも何かを飲食中だとは知れていたが。
滅多に見られぬ満面の笑顔の占い師に、正直、驚きを隠せなかった。
「あ、あれ、珍しい、じゃなくて、お食事中にごめんなさいね」
慌てて離れて、直ぐ傍の赤毛の少女と占い師の二人に向かって礼をする。

「こんばんは、りっきーさん、梅のお嬢さん。
またこの場でお会いできて嬉しゅうございます」
そうしてようやく二人の突付いていたケーキに目が留まった。
「そちらは・・・りっきーさんの今年の新作にございましょうか?
なんとも美しゅうございますねぇ」
柑橘の酸味が混ざる、甘いだけではない香り。
その香りだけで心満たされる心地になり、ほわんと二人に微笑みかけた。

■おいしいのテーブル!*リク

産地限定。
王宮へ卸す業者さんから最高のものを仕入れてもらって作りだしたタルト。これがおいしくないなんてことがあろうか、いやない。
占い師は至福の顔でもくもくとそれを食べている。もはや自分で作ったのを自分で褒めることへの照れはない。

だっておいしいものが好きなのだから・・・!

と、そのとき。

「りっきーさぁん!!」

聞きなれた、いやでも最近はちょっとご無沙汰していて。
今回の宴ではとってもとっても会いたかった方の声が。

「ひふぉへはん!」

・・・まずは口の中をどうにかせねばならないようだ。

■幸せは蔓延中*リク

「千歳さん!やっとお話しできましたねー!梅花さんも!いらっしゃるなら声をかけてくださればよかったのに」
なんとか口の中身をなくした占い師は、傍目にも上機嫌でにっこにこと。

「そちらは・・・りっきーさんの今年の新作にございましょうか?
なんとも美しゅうございますねぇ」

指摘されて、梅花さんも同じタルトを食べていたことに、ようやく気付く占い師。そうなんです!と握り拳を作り。

「もうこだわってこだわってこだわりすぎたタルトなのです、千歳さんもぜひどうぞ!」

ほわほわと幸せそうな笑顔のまま、自分のケーキを一口、千歳さんに「あーん」と向けるのだった。

■蜜には蝶も蜂も鳥も集う:千 

デザートテーブルの周りには賑やかだった。

「おおう?」

カベのようにそびえる白いテーブルクロスを幾つか越えた向こう側、あの辺りには焼き菓子シリーズが置いてあるはず。そこから幾つもの聞き覚えの有る声がする。

「リラクスさまたち、です」

はむっと森苺のババロアを口にしながら習慣的に身を半分隠してスパイ活動開始。どうやら占い師さんお手製のタルトが絶品とのこと。

「それは大へんです。ワンホールたべてみたいです」

食べすぎです。

(かしゃ

「ぜっぴんケーキの声がきこえました。千にもワンホール…じゃなくて、おひとついただけますか?」

どうやらこのチビ、本音と建前を使い分けられるようになってきたらしい。

リラクスさまも梅花さまもちーさまも、「んーっ」って感じのゆるみっぱなしのお顔にしてしまうケーキ!食べなかったら生涯後悔ものだろう。

「千ちゃん、これがCOSFです!」

タルトを一切れ皿に盛り、フォークと一緒に手渡してくれる紅梅さまがおっしゃった。

「しーおーえすえふ!?それはなんですか?」
「ケーキが・美味しすぎて・幸せすぎる・領域!」
「おお!すごい!そのりょう域内の人は、むてき?」
「はい、最高に無敵で幸せです」
「COSFばんざーい!」

COSFに影響されるようにして、MOHTF(皆が・面白すぎて・ハイ・テンション・領域)も新たに展開されているようだった。

「はー、お・い・し・い!このおいしさは、セカイ中にひろめたいかん動です」

言ってあたりを見渡して、はっと別の一団を見つけ出した。

「ターゲットかくにん!にんむ、ぞっこー!」

タルトありがとー!小皿を大事に抱えてチビは踊るように駆けて行った。


■蜜には笑顔も集まりますよね:梅 紅・梅花

台風級の破壊力のタルトにうっとりしていると、鮮やかな装いの新緑の君が目の前の占い師様にダッシュ&ハグ!

『こんばんは、りっきーさん、梅のお嬢さん。
またこの場でお会いできて嬉しゅうございます』

「千歳さんこんばんはっ。私もいわずもがな、ですよっ、ふふ」
優雅な一礼付きの挨拶に微笑んで答える。

(本当に仲が良いのですね〜…何だか御二人とも少年の様)
そんな事を思いながら、展開される御二人のお喋りと必殺「あ〜ん」を頬杖をついてニコニコ眺めてました。

そこにゴシック風ドレスの千ちゃん登場。以前の宴で着替え(させ)られてた時も思いましたが、ギュウしたいほど可愛いです(笑

「ぜっぴんケーキの声がきこえました。千にもワンホール…じゃなくて、おひとついただけますか?」

気付かれたのですね。異彩を放つこのテーブルに。流石ですっ(ぐっ
一番大きなカットをお皿に取り分けてお渡しします。

そしてCOSF(ケーキが・美味しすぎて・幸せすぎる・領域)トークの後にバンザイ三唱。

「ねっ、でしょでしょ、無敵で幸せなんです!」
一口食べてほんわか顔の千ちゃんとキャッキャと戯れる。

最早突き抜けテンションです。

そうこうしている内に、もうすぐペア発表の時間かな、と思う。

多分願いは届かないでしょう。それでも笑える気がする自分を少しだけ好きになる。

■お茶会 〜のっぽとしまいとケーキしょくにん〜@千歳

目の前の二人は常日頃から人当たりも愛想も良く、笑顔の見られるタチの人間である。
でも、こんな幸せのバーゲンセールと言わんばかりの、とろけてしまいそうな笑顔は珍しいかもしれない。
握り拳まで作っている。
「千歳さんもぜひどうぞ!」
差し出されたフォークには小さな世界が出来上がっていた。
狐色の生地、つやつやの果実、オレンジムースの優しい色合い。
「わぁい、ありがとうございます!
それではお言葉に甘えて」
あむりと一口。

・・・どうでもいいがナチュラルにイチャラブしてんなぁ、あの二人・・・。

という周囲の内心をよそに、咀嚼していた青年が急に両腕をじたばたさせた。
「りっきぃさああああん!これ、これぇ!」
「ね!ね!美味しいでしょう!」
「COSF展開ですよね!」
少女が三人集まればかしましいとは言うが。
きゃいきゃい騒ぐ彼ら(内、二人は成人男性)の周囲は奇妙なまでの幸せオーラが放たれた空間が出来上がっていた。

そんな緩みきった表情の彼らに近づく猛者が一人。
ちびっ子代表、悪戯の核弾頭、猪突猛進うりぼう娘。
ドワーフの少女である。
「あらまぁ、二度目まして」
「はい!せかんどやっほーなのです!」
ぺこりと挨拶を交わしながらも、お皿を差し出す少女との会話が弾んでいる。
万歳をしてタルトを食べて感動をしてと慌しい事この上無い。
その感情に素直な様がドワーフの少女の魅力を、これ以上なく引き出していた。
そしてそれに付き合うのではなく、共に幸せを分かち合う赤毛の少女も、無邪気な喜びに満ちて輝いている。
「うふふ、まるで姉妹みたい」
「可愛らしいですよねぇ」
「えぇ、本当に」
可愛いものが大好きな二人組は、その光景を温かく見守っていた。

そうしている間にも宴の夜は更けていく。
暫く待てば休憩時間も終わりを告げて、後半のダンスが開始されるのだろう。
会場の各所で用紙に頭を悩ませる姿を見かけていた。
交流会でも大きな話題のヒトツとなっていたくらいだ。
その様子を青年はただ微笑むだけで見守っていた。

青年の用紙は、既に目の前の占い師に届けられている。
今年の担当でもある彼は青年の気持ちを知っている。
今更こそばゆいような心持ちになって、少し気持ちが落ち着く。
そういえば使役獣の仔竜を置いてけぼりにしていた事を思い出して。
「りっきーさん、また後で」
占い師の耳元に囁いて、そっとその場を離れた。

■さてさて*リク

「りっきぃさああああん!これ、これぇ!」
「ね!ね!美味しいでしょう!」
「COSF展開ですよね!」

梅花さんと千歳さんと、わーっと盛り上がっていると、そこへ千寿さんがいらっしゃる。

「ぜっぴんケーキの声がきこえました。千にもワンホール…じゃなくて、おひとついただけますか?」
「もちろんですよー!」
答えているうちに、梅花さんが即座にタルトさんを千寿さんへ渡している。素早いなあ、と感心の占い師である。

■いよいよ、後半*リク

それにしても仲良しの梅花さんと千寿さんを、姉妹みたい、と千歳さんと二人でほわほわ見守っていると、なにやら思い立ったようで千歳さんが席を離れていった。
さて、それじゃあぼちぼち、ケーキばかり食べていないで僕も動きますかね、と占い師は席を立つ。

室内では最終日のペアも発表されたことですし。
あともう少しで宴が終わってしまうのは、ほんの少しさみしいけれど。
ああでも。
終わるからこそ美しい、なんて。

「言ったのは誰でしたっけ?」

つぶやいた言葉は、誰の耳にも残らずに消えてゆく。

■道なりに行く先の歌@千歳 

時は少し遡る

最後のランダムダンスの後。
歓談席にて互いに礼を告げ微笑みあう一組がいた。
穏やかな空気に包まれた、その場所は料理テーブルから離れているためか、ざわめきが遠い。

「ということは私も、あなたの円に連なったということでしょうか?」
「ふふふ、そうですねぇ、手を繋いじゃいましたものね」
悪戯っぽく返せば、口元を緩められる。
細められた目が心地良く、ついつい饒舌になってしまった。
時折、少女は何かを懐かしむような顔付きになる。
もしかしてこの世界の何処かで、この国の事を聞いたのだろうかと、ひっそり考える。
が、そこまで踏み込めるだけの勇気も時間も無く、そっと別れを告げた。

そして迎えたフィナーレの。

覗き込んだ顔は、驚きを隠していなかった。
きっとペア発表を確認する前だったのだろう。
陶然とした瞳は、無意識の人間が持つ独特の透明さを湛えていた。
我に返ってからの慌てた会釈は印象を変える。
凛々しく礼儀正しかった旅人の。
「光栄です」
その言葉と共に、少女めいた柔らかさを感じられて愛らしいと思った。
彼女の瞳は雄弁だった。

歌が途切れる。
いつの間にかダンスホールの中央に居た。
シャンデリアの灯りが頭上から注がれる特等席で、顔から少しずれた視線に気がついた。
その先にあるのは醜い傷痕の無い方・・・右頬の先。
傷の先、失った耳に続く跡にコンプレックスを抱く青年は、左頬を見られたり触られることに抵抗がある。
けれど珍しいものでは無いとは言え、どうしても目立ってしまうから、相手が慣れるのを待つしかなかった。
だから傷跡が無い右の耳辺りを見られるのは新鮮な気持ちだった。
目を閉じながら口元に浮かべたものを、青年はそっと見つめていた。

少女の手を引いて歓談席に戻るのは二度目になる。
「・・・緑色はお好きで?」
ダンスの最中に気になっていた小さな疑問を呟いてみる。
「私はお好きですよ、緑、なんたって千歳色ですから」
誇らしげに胸を張る。
すると、まるでそれに合わせたようなタイミングで、大きな拍手が聞こえた。  

「何でしょう?お、誕生日・・・ルディ、さん?
あらあらまぁまぁ、ルーディリア嬢のお誕生日らしいですよっ」
なんともお目出度くございますねぇと暢気な笑顔を見せながら、その会場に駆け寄らなかったのは。
「素敵ですねぇ、千歳もこっそりお祝いなのです」
傍らの少女の手を取って、両手で包み込む。
空間を作るようにして出来た隙間から、幻想的な光が幾つも漏れ出す。
青年が従えるもの、幻の羽虫、その明かり。
それは青年と少女の周囲から、次第に天井に広がってゆき。
満足そうな様子の実行委員、祝いの言葉を述べる少女ら、そして主賓の夜の天使の元へ。
誰も彼もに分け隔てをせず、雪のように降り注いだ。

■それはちらちら瞬く木漏れ日の、柔らかい光:ルディ 

後半一夜目が終わり、ほっと一息。
気がつけば、お料理を調達してすぐ戻るつもりで席を外してから随分と時間が経っている。
「全く少々、ではございませんでしたの…」
失礼な事をしてしまった、と思いつつ隅のソファーへ行こうとした時、どこからともなく現れた偽りの聖職者に声をかけられた。
わけもわからず導かれるまま歩いていくと、一際華やかに飾り付けられた一角に到着する。

そこではジノさんが覆いをかけられたボードを色鮮やかな三角タワーに取り付けており、、わけがわからず首を傾げる。
その時覆いの布が一気に取り払われ、七色のリボンが舞いファンファーレが鳴り響く。
同時に述べられた「お誕生日おめでとう」の言葉。

自分の誕生日自体すっかり忘れていたところへの不意打ちであり、喜びや感動といった感情が一気に押し寄せる。
感激のあまり思わず泣き出しそうになるが必死にこらえる。

「ANさん、ジノさん、ありがとうございますの…!」
なんとかこの気持ちを伝えようと口を開くが、いつにもまして言葉は出てこず、ただお礼を述べるだけで精一杯。
二人の右手をそっと持ち上げ、唇を落として額に当てる。
言葉にできない気持ちが、どうか伝わりますようにと願いながら。

二人の手を離し、視線を合わせてにこりと微笑んだところに弼さんとサフィさんがやってきた。
弼さんがゆったりと述べる祝いの言葉とサフィさんからの優しい言葉に破顔する。

これほど盛大に祝われるとはあまりに予想外すぎて思考が追いつかず、感謝の気持ちを込めて二人を軽く抱きしめた。
「弼さん、サフィさん、こちらこそありがとうございますの・・・!」

そうこうしているうちに、あちらこちらからの祝いの言葉をかけられる。
それら一つ一つに礼を返していると、幻想的な光が降ってきた。
ゆるりと差し出した掌にくるりと纏わりつき、優しく輝くその光から馴染みのある気配を感じ、ふわりと微笑む。
そこへファイさんが駆けてきた。
「ファイさんも、お祝いの言葉をありがとうございますの」
ぎゅ、と手を握って微笑みかける。

あれは冬の気配が近づきつつも遠い頃。
ANさんとジノさんと3人、ふとしたきっかけから誕生日の話になった。

私の誕生日は12月25日、それは宴の最終日でもある。
毎年一番ばたばたする時期、自分でも忘れているのが恒例で。
それでも今年は「おめでとう」のタスキをかけたらどうか、と冗談めかした会話が交わされ、それだけでもう満足していたのだけれど。

「どう、いたしましょう」
まさかここまで盛大に祝ってもらえるとは夢にも思っていなかった。
嬉しいのだ、幸せなのだ、とてつもなく。
それなのに、こらえたと思っていた涙が、溢れ出す。
「なんて素敵な、プレゼント…!」
きっと一生忘れられません、と泣き笑い。
posted by 夏山千歳 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック